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原因を考えても変われない。アドラー心理学の目的論とは?

アドラー心理学を聞いたことがあるでしょうか。
新書で多く扱われるテーマなので知っている方も多いでしょう。アドラー心理学では、自分自身の意思決定を『目的論』で考えることを提唱しています。新しいことにチャレンジする、または既存の生活を維持し続ける、どちらにも何かしらの目的があると考えます。
目的論の対義語は原因論です。
もしあなたが何かを変えたいのに変われないもっと自由を手に入れたい、と思うならアドラー心理学を分かりやすく学べる「嫌われる勇気」が手助けしてくれるかもしれません。

 

 

電子書籍の方が330円安いです。

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原因論とは

原因論では、怒る、悩むなどの感情は、自分の過去の経験が「原因」で起こると考えます。原因論は一般的に受け入れられている考え方です。相手に対して声を荒らげてしまった時、相手が何か気に障ることしたのが原因で怒りを覚えたと考えています。

 

目的論とは

目的論では、怒る、悩むなどの感情は、何かしらの「目的」があり発生させている感情であると考えます。声を荒らげて怒っているのは、「声を荒らげてストレスを発散する」目的のために、怒りを使っていると考えます。

 

なぜ目的論が必要?

何かの目的のために感情を使っていると言われても、上司にはむかつくし、過去のトラウマには悩まされるでしょう。

ではなぜ目的論を用いる必要があるのでしょうか。それは、変えられない出来事を、変えることができる出来事に変換できるからです。

原因論では過去の経験が今の自分自身を作っているため、変えることが出来ません。カウンセリングを受けて原因を突き止めたところで納得するだけです。
目的論の立場に立って考えることで自分の人生、ライフスタイル、感情を選択できるようになります。今の自分自身を分析し今後の選択を行うことができます。

 

相手は決して変わらない。変わるのは自分

目的論で変えることが出来るのは『自分』だけです。相手や過去の自分は変えることができません。相手が自分に対して怒っている場合は、取り合わないことが重要です。相手と同じ土俵で戦うことは勝ち目のない戦いです。相手にも相手の何かしらの目的があります。しかし相手の目的は、私たちが何とかできるものではないのです。自分自身の感情にだけ目を向ける必要があります。

 

考え方が変わるには何年かかる?

あなたは何歳でしょうか?

私は20代後半です。アドラー心理学に限らず今までの考え方を変える為には生きてきた年月の半分の時間(私の場合は10数年)が必要と言われています。両親、上司の考え方はもう変わることは無いでしょう。自分の考え方を変えていけるよう精進の日々です。

 

まとめ

「嫌われる勇気」を、目的論とは?に絞って私なりにまとめました。目的論を考える上でそんな訳ない!と反論したくなる気持ちはすごくわかります。

「嫌われる勇気」は青年と哲人の対話形式が採用されています。青年は最後の最後まで納得せずツッコミを入れ続けています。あなたのツッコミも青年が代弁してくれるはずです。

また、目的論で考える為には「自由を手に入れる勇気」が必要と哲人は語っています。3章から最終5章まででは自由を題に対話がなされています。

興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

 

自分の考えを自問自答できる最高な方法の1つが読書です。

それでは、また。