思い通りの人生を歩む。人生を選択しよう。
なかなか思い通りにいかない自分の人生に悩むことが誰にでもあると思います。
『どうやって生きていけばいいのか』『何を意識したら将来が見えてくるのか』について解説します。
私は医療系の職に就いており、人の死に対してサポートすることが私の仕事の1つです。そんな中で死に方を考えることは生きることを考えることであると私は気づかされました。
なぜなら、生きることよりも死ぬことの方が思い通りにいかないからです。
日本では、老いるととりあえず病院へ行く人が多いです。
・たくさんの薬を飲んでいるのに、全然元気にならない
・新しい薬やサプリメントが出た時に効くに違いないと思う
・診察後に今日はお風呂に入っていいですか?と質問する
このような特徴を聞いて、あなたも身近な方を思い出すのではないでしょうか。
つまり、何かおかしいと思いながら老後を過ごしている方が多いのです。
どうして思い通りにいかないのだろうと悩む方の共通の特徴は
「自分自身で決定していないから」です。
治療の結果に納得できるか?
いくら医療が進歩しても、いつまでも永遠に若いころを保つことはできません。老いを意識しておかないと病気になった時に元通りになることを望んでしまいます。必ず老いていくことを知っておく必要があります。
例えば、
・亡くなるぎりぎりまでの抗癌剤投与
・延命装置を付け、植物状態になる
特に日本では、延命装置を一度付けてしまうと外すことが出来ないので益々思い通りにいかなくなります。長寿大国1位の日本は、みんなが医療を受けられる医療環境がある状態です。
しかし、個々人の人生を考えると「長生き=満足」ではないのです。
専門家の有名な医師から勧められた治療に従うことが自分の人生を良くするかどうかは考えておく必要があります。
80%成功すると言われた治療で20%の失敗を経験したら、あなたは耐えられるでしょうか?
例え失敗したとしても、自分で考え選択した結果であれば納得できるのではないでしょうか。
小さなことから自分で決めてみる
生死を賭けた大きな判断をするまでに色々な小さな選択をしておく大切です。
私たちは小学生の頃から決められた時間に学校に行き、決められた時間割に従って生きてきました。選択することがなく、集団行動からはみ出さない習慣が身に着けてきました。自分の人生を選択していくには慣れが必要です。
いきなり大きな選択をしてしまうと失敗を取り返すことに苦労してしまいます。
「あなたは癌です。どうしたいですか?」
と医師から言われます。これまで自分で選択をしてこなかった場合、
「先生にお任せします」
と選択を放棄してしまいます。自分の人生、それでいいのでしょうか。
大きな選択を迫られた時に自分で判断できるためには、日頃から小さな選択をする習慣を大切です。
・生産者が決めた消費期限で食べ物を捨てず、臭いや味を自分で感じて決める
・頭が痛い時に薬は飲まず、残業をやめていつもより2時間早く寝る
今日から小さな選択をしていきましょう。
無いものではなく、在るものに目を向ける
出来ることが増えるのと同様に出来なくなっていくことも意識しましょう。「身長が去年より3㎝伸びた」「50m走のタイムが短くなった」「40㎏の重りを軽々持ち上げれるようになった」と出来ることがどんどん増えていくのが人生。出来るようになっていくことに楽しみを感じますが、出来るようになることばかりに目を向けると出来なくなっていくことが悪のように思えます。
肉体的には20代をピークに衰えていきます。常に20代で居続けることはできないのです。『去年は階段を上っていても息が上がらなかったのに』『睡眠時間4時間でフル稼働できていたのに』『体の痛みなんてなかったのに』と考えることもあるでしょう。
「のに」ではなく、「これもまだある」と出来ることに目を向けましょう。老いを止めることに躍起になるのではなく、今の自分の状態に対して最適解を見つけていくことで、自分の人生に満足するのではないでしょうか。
まとめ
「思い通りの死に方」を考えることは生きることを考えることです。
他人の決めたものに従うのではなく、日々小さな選択を積み重ねましょう。
あとから振り返った時に最適解を日々模索し選択したことは自分自身の満足に繋がることでしょう。
治療するのかどうか、家で過ごすのかどうか、死に方の選択が人生の最初で最後の大きな選択にならないように日々自分で選択することに意識していきましょう。
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